FIFAワールド杯開催中のため、色んなサイトを見る機会が増えました。その中で、個人的に衝撃を受けたサイトが「HUFF POST」の「World Cup2014」の特設サイトです。サッカーサイトの分析には大まかに分けて2種類あると思います。一つが「記者の視点」による主観記事。そしてもう一つが「公式記録」を元にしたデータ分析です。今回紹介するのは、後者のデータ分析サイトとなります。
高品質なHUFF POSTの記事!!
HUFF POSTってなんですか?
アメリカ合衆国のリベラル系インターネット新聞でハフィントン・ポスト(英語:The Huffington Post)と呼ばれるものらしいです。略称は、ハフポストまたはハフポのようです。
様々なコラムニストが執筆する論説ブログおよび各種オンラインメディアからのニュースアグリゲーターで、政治、メディア、ビジネス、エンターテイメントなど広い分野を扱っています。
LIVEでデータ提供する驚きの速報性
このサイトに気づいたのは、スイスーエクアドル戦の観戦中です。ふとサイトを見ていると「LIVE」となっているスコア速報と共に、なにかピッチを表した図が見えました。これはなんだろうとクリックしてみると、なんと速報でボールポゼッション図が提供されているのです・・・・・。
時間帯別のパス相関図もLIVE配信!?
さらに、詳しいページにいくと、時間帯に応じたポジショニングとパス相関図が表示されていました。パス本数の多い線は太く表現されているので、誰と誰がパス交換多いかひと目でわかります。
更に、時間帯の時系列はスライドバー形式になっており、閲覧ユーザーがインタラクティブに時間帯に応じた、相関図を見ることが可能になっていました。
選手ごとのパス分析ももちろんリアルタイム提供
更に選手ごとの細かいデータもあわせて提供されていました。ここではパス成功率まで確認することができます。またパスだけでなく、インターセプト数、タックル数も個々のデータも参照できました。
日本代表戦の分析も事実ベースで納得させられる
試合終了の5時間後に公開されたとは思えないデータを元にした納得性の高い試合分析。これもリアルタイムでデータ提供している強みになるのでしょう。ここで内容には触れませんが、データ分析からでも「負けるべくして負けた」といえる結果がまざまざと見せ付けられています。是非、一読してはいかがでしょうか?
ワールドカップ日本代表の敗因は何か? データで浮かび上がる「コートジボワールの秘策」
これですべてが分かる訳ではない
一つ言っておきたいことは、このデータ分析による試合分析は、コートジボアール戦に関しては的を得ているのは間違いない。しかし、パス成功率やパス分布をみて分かるのは「傾向」である。サッカーという競技の特性上「個の力」をこのデータ分析で表すのは非常に難しいだろう。あくまで一つの指標としてこういったデータを楽しめたらと思う。
日本(Jリーグ)は何かあるのか?
Jリーグでは昔から「Opta」という方式でデータ分析を実施している。Optaもパス、ドリブル、タックル、インターセプトなどを数値で表しているものだ。ただ、これはデータ提供まで数日をかけている。とても即日記事の材料とすることや、ましてやLIVE提供などはともて期待できない。
しかし、得るべき結果が同じなのだったらこういったものはぜひともOptaに取り入れてもらいたいものだと切に願う。