PIXIVでうごイラが展開されて依頼、投稿作品もかなりの数になってきました。
人によってはうごイラばっかり投稿している人もいたりと活動は活発です。
さて、前回の「[PIXIV]新機能「うごイラ」で動画GIF投稿が可能に!」記事について興味をもった方が多いのかアクセスもうちのBLOGにしてみれば多い方です。その中で検索ワードを見てみると「うごイラ 保存方法」とかがあるんですよね。
前回の記事でも「スクリプト稼動していたら保存できない」と書いていましたが、果たしてスクリプト稼動なのかということを実コードみて調べてみました!
7/3 うごイラ保存方法がありましたのでその記事へのリンクさせていただきました!
自分が投稿した動画GIF版のうごイラを保存してみる!
Case1:右クリック保存
まずは誰もがやるであろう「右クリック」保存。
「右クリック」→「名前をつけて保存」ですすめると保存できるのはWebページになっています。
ということは、ブラウザ上でこいつは画像ファイルとしての扱いじゃないんですよね。
さて、これは困った・・・・という人たちがWebに大量に発生中なわけです。
Case2:Webページの完全保存
Case1の延長ですが、Webページを保存する際に「完全保存」を選択します。
これでユーザーが見ているページ全体を保存してしまいます。
そうすれば仮にスクリプトで稼動していようが、なんだろうがかまわないと思ったわけですね。
保存ファイルを閲覧したら空白・・・・
完全保存したファイルを開いてみました。
すると肝心要の場所は空白です。
・・・・意外にやっかいなテクニックなのかしら?
保存されたファイルを見てみたけど・・・・
完全保存された関連ファイルを全部覗いてみたが、やっぱり動画GIFなんてファイルは影も形もありません。
また、蝋燭チラチラに関係した画像ファイルはごっそりありませんでした。
ということで、コードをみないとだめそうですね・・・・。
メインHTMLの中身を見てみた!
メインHTMLの中に記述してある、うごイラ部分はこんな感じでしたね。
うごイラ部分は「CANVAS」タグということで、HTML5から実装されたタグになりますかね。つまりコイツは画像ファイルとしてのタグじゃないので、右クリックなんかで画像保存できないわけです(画像ファイル時のタグはIMGタグ)。いよいよスクリプト部分へと突入することになります。次は完全保存で保存した別ファイルへと調査は進むわけです・・・・トホホ・・・・。
<div class="works_display"> <div class="_ugoku-illust-player-container ready playing"> <div class="wrapper"> <div class="_spinner"></div> <div class="player toggle"><canvas width="580" height="351" style="width: 580px; height: 351px;"></canvas></div> </div> </div> <div class="_full-screen-container"> <div class="_ugoku-illust-player-container"> <div class="wrapper toggle"> <div class="_spinner"></div> <div class="player"></div> </div> <div class="exit-full-screen"> <img src="./「蝋燭チラチラ」 「JJ」のイラスト [pixiv]_files/exit-full-screen.png" width="30" height="30"> </div> </div> </div>
この続きについて・・・・
具体的なテクニックについては、JSファイルを継続調査となりますが、先に結論を言ってしまえば「動画ファイルは保存できない」ということは間違いありません。そもそもHTML5とJSで動かしているので、実際には動画ファイルじゃないという見解ですね。
それが元が動画GIFファイルとJPEGまたはPNGの場合はではまた毛色が変わるかもしれませんが、JPEG・PNG作品はもはや動画ファイル保存としてはあきらめた方がよいでしょうね・・・・。(実態として動画化されたファイルは世界中のどこにも存在していないというわけですから・・・・)
今後もCANVASについては著作権等もあるので、安易に変換用フリーソフトがでてくるとも思えませんが、ユーザーが簡単にローカル保存する手立てがでてくるのか見守っていきましょう・・・・・。
<7月3日追記>
「らんだむけんきゅうじょ」さんの「Pixivのうごイラを保存できるのをつくった」にて、うごイラ保存のブックマークレットが提供されています。やっぱり技術で対応していらっしゃいますね。うごイラ保存にお困りの方はぜひ!
「うごイラ」クリエーターさんに向けて!
前述したとおり、うごイラはHTML5をつかってスクリプト表現された物となります。
そのため、かつての動画GIFやTwitterのMP4ファイルのように単独で存在できるファイルにはなりません。
二次、三次利用を考えた場合、作者がHTML5を理解していれば問題ないのかもしれませんが、再配布・再利用には面倒くささが残ると思います。
ですから、オススメする投稿方法は動画GIFをつくってから「うごイラ」投稿です。
この場合は、元ファイルは残りますので再利用は簡単です。もし「うごイラ」投稿時の動画変換機能で作品をつくってしまった場合は、以降はHTML5とお付き合いしていかねばなりません。それは絵描きさんにとっては面倒以外の何者でもないでしょう。
パラパラ動画がさまざまな技術の力で、見た目上は復活を果たしたものの、中身は一癖も二癖もある手法になっています。どちらが悪というわけではありませんが、多少はそういった自分の利用方法を鑑みての投稿を迫られてしまう点は理解しておいた方がよいでしょう。