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[半藤一利]幕末史

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以前から読みたいなぁ・・・と思っていましたが、なかなか機会がなかったですがついに「半藤一利」の「幕末史」を読むことができましたので、その感想でも少々書いてみましょう。

 

幕末史 Bookレビュー

半藤一利とは

元々は編集者だったものの、昭和史について詳しく後に終戦の一日を題材とした「日本の一番長い日」で作家としてデビューを果たしています。代表作としては「ノモハンの夏」となりますでしょうか。半藤さんは近代史のうち特に昭和史について書かれたものが多いですが、昭和軍部の独走を調査しているうちに結局は昭和→明治→幕末とまでくわくなったように見受けられます。そして、半藤一利といえばいまや近代史作家としては有名な存在となっています。半藤さんはNHKなどの歴史番組でお顔を拝見することも度々ありますが、文体ともども結構乱暴なものいいなので気難しい人に見えてしまいます。最近お見かけしたのは2013年の終戦記念番組の討論番組なんかにも出演されていました。

 

「幕末史」の視点

幕末史と一言でくくっても範囲は幅広いものです。左幕・倒幕・朝廷それぞれの視点でも見え方が違いますし、いつからいつまでを描くのかによっても変わってくるでしょう。そんななか、この幕末史では冒頭に「反薩長史観」、時代は黒船来航前から西南戦争までとうたって書き始まります。個人的には浅い話で恐縮ですが、新撰組好きから幕末に嵌っていったニワカではありますが、その影響もあってどちらかといえば「佐幕派」の認識です。
この幕末史を読むにあたっては、新撰組などの局所的なものしか知らなかったので、幕末全体の流れが今ひとつ理解できていませんでした。ですので、こういった大局観で時代を解説してもらえる本は「薩長史観」でも「反薩長史観」でも、どちらでも非常にありがたい存在です。

 

読み終わっての感想

本書の重要人物たち

まず一番に感じたのは半藤さんは「勝海舟」が大好きなんだなということ。この時代にあって幕府や己だけでなく日本を意識して行動できていた人物は少なかったでしょう。しかし本書を読んで感じたのは勝海舟のグローバルな視点とその行動力にあります。明治にはいってからは目立った活躍がなかっただけに、仮に勝海舟の目指した近代化となった際に、どのような存在となることを意識していいたのか知りたくなりました。

本編では勝海舟以外にも、何人か時代を動かす重要人物が出てきます。「徳川慶喜」「岩倉具視」「大久保利通」「西郷隆盛」このあたりでしょうか。徳川慶喜はもっと早くから将軍になっていたらきっと幕末模様も替わっていたことでしょう。西郷隆盛は朝廷にも、薩長にも幕府にも明治政府においても大人物として描かれています。倒幕時に暗躍した岩倉、明治になってから政治手腕を発揮した大久保それぞれが時代時代を必ずしも正しくはなくとも動かしていました。しかし、どう考えても幕末は一種の革命です。その後、一気に近代化を果たしていく礎を手探りしながら構築していったこれらの先人には敬意を表さずにはいられません。

本書の見事さは、こういった明治初期のゴタゴタも描かれていることです。大概の幕末史は早ければ江戸城無血開城、または戊辰戦争や五稜郭で終わるものがほとんどです。しかし実際には幕末で活躍した人々が、明治の10年間をどうあがいてきたのかを描きいたことで、より幕末志士の人物が浮き彫りとなり、幕末という時代の全体が見えてきたような気がします。

この本の真の狙いはココ?

さて、本書は全13章で語られ最後は「西郷どん、城山に死す」で終わります。しかし「むすびの章」が9ページかかれれています。その中に「統帥権の独立」について書かれています。西南戦争の反省を踏まえて生まれた統帥権の独立は、その後の帝国主義へ突き進む日本にとって切っては切り離せないものです。このあたりが昭和史から幕末にたどり着き、本書を書いた半藤さんの狙いに思えてなりませんでした。

 

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