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[サッカー]2014Jリーグ前半戦をスタッツで振り返る(清水エスパルス編)

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ブラジルW杯の興奮も冷め、いよいよJリーグに気持ちをシフトしている日本のサッカーファンは多いことでしょう。いよいよ7月19日(土)から、中断後のJリーグが再開します!

そんなわけで、再開直前として前半戦のスタッツを振り返り清水エスパルスの選手を少しだけ考察してみようと思います。

 

2014年Jリーグの前半戦を振り返る!

利用するスタッツのご紹介

今回、参考とさせていだいたのは「Opta」です。

Jリーグといえば公式スタッツはOpta集計です。また、あわせてそのOptaを元に独自のCBP値で各種データ分析を実施している「FootballLab」の値も参考とさせていただきました。

また、本記事に登場するCBP値はChance Building Point】というFootballLabの独自算出値になります。プレーした結果がどれだけ、決定機(シュート)に貢献できたかを算出している数値となります。

そのため、単純にパス本数だけで見てしまうと、例えばCB同士のパス交換で数値が高くなりがちですが、CBPで見ると必ずしも本数に比例するわけではありませんので、より効果的にスタッツを見ることができます。

そういった点も理解して、スタッツを楽しんでいただければと存じます。

 

1:攻撃陣のTop10

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まずは攻撃陣のCBP値TOP10です。

大前選手が21.8でトップですが、実は出場時間単位では高木(俊)選手の方が遥かによい成績となっています。問題はこの値がどの程度のものかということです。

参考までにリーグ上位をご紹介すると1位は川崎FのMF中村(憲)選手のCBP値63.43です。実に出場時間換算では4.57というトンでもないハイスコアになっています。また、清水エスパルスの選手は残念ながら攻撃CBP値において、FootballLabが紹介している上位50名に入る選手は居ませんでした(ちなみに大前選手は53位です)。

CBP値の特性上、パッサーが点数取りやすいことは否定できませんが、それでもこういった値をみるについてエスパスルは戦術大前といわれても仕方ないところはあります。それだけに前半戦最後の失速は大前の不調に起因するのでしょう。

 

2:パスのTop10

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続いてパスの上位10名です。

ここには竹内選手、六平選手のコンビが入りました。ちなみにゴトビ体制において、今までは長期にわたってヨンアピン選手、平岡選手の2名がパス本数でトップでした。本数自体は負けていますが、出場時間単位でみれば、1.7分/本で、六平選手と竹内選手がトップということになっています。

前半戦のエスパルスを見て特に変わったと見えるのは、CBからボランチへのパスです。かつてはボランチに当てれるボールでもSBに回したり、ロングボールを選択することが多かったのですが、今年は積極的にボランチに預ける姿が見れます。

後半戦は練習やテストマッチを見るに、長沢不在に伴い竹内を1列上げて、六平選手と本田選手のボランチとなりそうです。仮に本田選手に変わっても、この戦術については継続されることでしょう。

また、リーグ上位に目を向けますと1位は川崎Fの中村(憲)選手のCBP:59.29(1483本)です。2位も同じ川崎Fの大島選手のCBP:39.57(1104本)となり、川崎Fのパスサッカーの充実度が伺えます。

なお、パスCBP値ではエスパスルでは竹内選手が39位としてランクインしています。本数ではヨンアピン選手が34位、平岡選手が38位、竹内選手が50位でラインクインを果たしています。

 

 3:ドリブルのTop10

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ドリブル部門のトップ10です。

ここでも1位は大前選手です。大前選手のドリブル特徴としては、オープンスペースへのドリブルではなく、相手を背負いつつターンして展開する力にあります。その分、戦術大前といわれてしまう所以ではあります。

しかし、CBP以外の視点で見れば清水が誇るドリブラー達が顔を出してきます。本数では高木(俊)選手の30回、出場時間で考えれば村田選手の10.8分/本などです。

意外なところでは成功率において、吉田選手の72.2%はすばらしい成績です。吉田選手の場合は右利きで左SBでプレーしているために、クロス精度には若干問題を抱えていますが、十分なストロングポイントとして利用したいですね。

リーグ上位は浦和の原口選手がCBP:12.67と2位以下を大きく引き離しています。他にJ屈指のドリブラーといえばミキッチ選手ですがCBP:7.24で3位です。

ドリブルは面白いことに本数1位は甲府のクリスティアーノ選手の77回ですが、CBP値では15位とドリブルがチャンスにつながっていないことを表しています。成功率も37%と上位でみれば低い値です。

また、日本代表でもある横浜FMの斉藤(学)選手は61回(4位)ですが、CBP:3.3(25位)となり、独りよがりなドリブルが目立つスタッツとなっています。また斉藤選手は成功率も26.2%と非常に低いのも印象的です。

なおCBP値では、大前選手が20位、高木選手が45位にラインクインしております。ドリブル回数では高木選手が26位、大前選手が35位、河井選手が46位にランクインしています。

<参考:クロスCBP>
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吉田選手=ワロスといったイメージがありますが、CBPでみれば悲観すべき数値ではありません。また、出場時間のすくない高木(俊)選手のクロス精度の高さも伺えるスタッツとなっています。

 

4:シュートのTop10

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シュート部門でのトップ10ですが、CBP値が0以下を除外したためTop5となっています。

ここではチーム得点王であるノヴァコビッチが貫禄の1位を獲得しています。なお、ノヴァコビッチは全体でも6位にランクインしており、やはり名実共にリーグを代表するストライカーといえるでしょう。

ここで「おや?」と思うのは、大前選手が不在なことです。大前選手はシュートを数多く外してしまったからなのか、チームワーストであるCBP値:-4.83となっています。

リーグ上位では1位は神戸のペドロジュニオール選手のCBP値:12.25(28本)となっています。上位をみるとやはり得点者が高くなるのは、ある程度やむをえない状況かと思います。例えば鹿島のダヴィ選手はシュート49回(1位)ですが、CBP値:-0.26(365位)となっています。

シュートについては「打つか否か」はサッカー観にも左右されますし、エスパルスのように確実な場面でしか打たないチーム戦術なども関係するので、選手指標として図るには難しいスタッツといえますね。

 

5:守備のTop10

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最後は守備のトップ10です。

CBP値なので、守備においても単純に跳ね返しただけの守備などは評価されにくく、ボールを奪い攻撃につなげていく際にポイントが高くなっていきます。

そんな中で1位はやはり平岡選手でした。ちなみに平岡選手はリーグ全体で見渡しても1位ということで、実にリーグを代表するDFといえるのですが、各種専門誌やサイトを見ても平岡選手の評価は低いのが残念です。

リーグ全体で見ると、エスパルス的に面白いのが、平岡選手1位、ヨンアピン選手11位となっています。更に、岩下選手4位で青山選手が5位となり、彼ら同期組みが揃い踏みした上位陣となりました。

Opta上の守備値はCBI値でクリア、ブロック、インターセプトなどが対象です。それでみると1位は新潟の大井選手の127回(CBP10位)です。また、CBI上で122回で同数2位である大宮の菊池選手、徳島の橋内選手はそれぞれ18位と12位となり、はじき返すだけでは、やはり上位になれないことを表している結果となりました。

 

6:まとめ

2014年前半戦を簡単にスタッツで振り返りましたが、停滞感が漂うゴトビ体制といわれていますが、データ的には進化の兆しが見えてきています。

それは積極的なボランチからの組み立てや、クロス本数の増加、CFの活躍など、実はゴトビ監督が就任以来理想としておきながら、実現できていなかった部分の実現が徐々に出来ているからです。個人的には後半戦には少なからず期待しています。

<期待したい点>

・六平選手の成長によるボランチからの組み立て

・DFの安定(特にヤコビッチの守備はJリーグにない独特感があります)

・サブの活用(三浦(弦)、金子、加賀美のJ-22組が好調のため)

 

しかし反面として懸念点がのこったまま後半戦を迎える部分もあります

<懸念点>

・ノヴァコビッチ選手以外のCFに目処が立たない

・トップ下の目処(竹内?石毛?高木(善)?)

 

後半戦所詮はいきなり川崎Fが相手です。

非常に厳しい試合になることが予想されますが、期待して応援していきましょう!!

 

 


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