いよいよ開幕間近となったFIFAワールドカップ。ワールドカップに関する記事について、いろんなサイトで行われているでしょうか、ここではW杯による中断期間を迎えたJリーグにスポットを当てましょう。
今回は、年俸などの投資金額と中断時点での成績を元にいくつか考察できればと思います。
Jリーグの投資金額と成績は?
中断時点でのJリーグ順位
順位 | チーム名 | 勝点 | 得失点 |
1 | 浦和レッズ | 29 | 10 |
2 | サガン鳥栖 | 28 | 11 |
3 | ヴィッセル神戸 | 24 | 9 |
4 | 鹿島アントラーズ | 24 | 9 |
5 | 柏レイソル | 23 | 2 |
6 | サンフレッチェ広島 | 22 | 3 |
7 | アルビレックス新潟 | 22 | 2 |
8 | 川崎フロンターレ | 21 | 9 |
9 | 清水エスパルス | 18 | 0 |
10 | FC東京 | 18 | 0 |
11 | ベガルタ仙台 | 18 | -9 |
12 | 横浜F・マリノス | 17 | 3 |
13 | セレッソ大阪 | 16 | 2 |
14 | ヴァンフォーレ甲府 | 16 | -3 |
15 | 名古屋グランパス | 16 | -6 |
16 | ガンバ大阪 | 15 | -5 |
17 | 大宮アルディージャ | 13 | -7 |
18 | 徳島ヴォルティス | 4 | -30 |
中断までを簡単に振り返りますと、ここ数年つづいている「本命なしの群雄割拠」という様相です。その中でも目立っているのはサガン鳥栖。オフに積極的かつ効果的な補強をした成果が見事に現れています。またヴィッセル神戸も外人2トップを看板にして好調です。下位をみると徳島ボルティスが厳しい状況です。17位大宮アルディージャですが、中位までの勝点差もわずかなのでほとんど差がない状態です。その中でもガンバ大阪、名古屋グランパス、セレッソ大阪、横浜Fマリノスの低迷が目立っています。
チーム別総年俸と勝ち点1あたりの年俸
順位 | チーム名 | 順位 | 勝点 | 総年俸 | 年俸/勝点 |
1 | サガン鳥栖 | 2 | 28 | 2億9320万円 | 1,047万 |
2 | アルビレックス新潟 | 7 | 22 | 3億6340万円 | 1,652万 |
3 | ヴァンフォーレ甲府 | 14 | 16 | 2億8840万円 | 1,803万 |
4 | 鹿島アントラーズ | 4 | 24 | 5億7720万円 | 2,405万 |
5 | ベガルタ仙台 | 11 | 18 | 4億4230万円 | 2,457万 |
6 | 柏レイソル | 5 | 23 | 5億6800万円 | 2,470万 |
7 | 清水エスパルス | 9 | 18 | 5億4620万円 | 3,034万 |
8 | サンフレッチェ広島 | 6 | 22 | 6億6860万円 | 3,039万 |
9 | 川崎フロンターレ | 8 | 21 | 6億4220万円 | 3,058万 |
10 | ヴィッセル神戸 | 3 | 24 | 8億1890万円 | 3,412万 |
11 | 浦和レッズ | 1 | 29 | 10億7200万円 | 3,697万 |
12 | FC東京 | 10 | 18 | 7億340万円 | 3,908万 |
13 | 名古屋グランパス | 15 | 16 | 8億210万円 | 5,013万 |
14 | 大宮アルディージャ | 17 | 13 | 6億5420万円 | 5,032万 |
15 | セレッソ大阪 | 13 | 16 | 8億790万円 | 5,049万 |
16 | ガンバ大阪 | 16 | 15 | 7億5830万円 | 5,055万 |
17 | 横浜F・マリノス | 12 | 17 | 8億7300万円 | 5,135万 |
18 | 徳島ヴォルティス | 18 | 4 | 2億7460万円 | 6,865万 |
総年俸/勝点で表した指標では、サガン鳥栖がここでも好成績です。ようは費用対効果が優れているという観点になります。そういった意味では、順位こそ低迷しているヴァンフォーレ甲府ですが3位ですので、費用面だけで考えれば優秀な成績といえます。
最下位はここでも徳島ヴォルティス。投資金額こそウヴァンフォーレ甲府と同程度ですが、成績がそれ以上にともなっていないために費用対効果という観点では最下位になっています。マリノス・ガンバ・セレッソ・アルディージャ・グランパスあたりまでは、過剰な人件費(年俸)だということが見て取れますね。
移籍相場に見る勝ち点1あたりの年俸相場
順位 | チーム名 | 順位 | 勝点 | 市場価格(€) | 価値/勝点 |
1 | サガン鳥栖 | 2 | 28 | 11,38 | 41 |
2 | ヴィッセル神戸 | 3 | 24 | 10,50 | 44 |
3 | 鹿島アントラーズ | 4 | 24 | 10,98 | 46 |
4 | アルビレックス新潟 | 7 | 22 | 10,25 | 47 |
5 | ヴァンフォーレ甲府 | 14 | 16 | *7,55 | 47 |
6 | 浦和レッズ | 1 | 29 | 16,85 | 58 |
7 | 川崎フロンターレ | 8 | 21 | 13,23 | 63 |
8 | 柏レイソル | 5 | 23 | 14,73 | 64 |
9 | 清水エスパルス | 9 | 18 | 12,65 | 70 |
10 | サンフレッチェ広島 | 6 | 22 | 15,58 | 71 |
11 | ベガルタ仙台 | 11 | 18 | 12,93 | 72 |
12 | 名古屋グランパス | 15 | 16 | 12,10 | 76 |
13 | FC東京 | 10 | 18 | 14,20 | 79 |
14 | 横浜F・マリノス | 12 | 17 | 14,58 | 86 |
15 | ガンバ大阪 | 16 | 15 | 13,15 | 88 |
16 | 大宮アルディージャ | 17 | 13 | 12,68 | 98 |
17 | セレッソ大阪 | 13 | 16 | 17,58 | 110 |
18 | 徳島ヴォルティス | 18 | 4 | *7,05 | 176 |
続いて移籍市場における総市場価値と勝点です。ここでもサガン鳥栖が首位になっています。ここでみれる指標としては、市場価値のない選手が成績に影響を与えているか?が多少見て取れます。上位チームの選手は「お買い得」ということになるでしょうか?(そんなに単純な話ではありません。サガン鳥栖の豊田選手などは市場価値としては、Jリーグとしては高価になっています)
今回の記事まとめ
結果としては、あんまりわからないし面白くなかったですね。サガン鳥栖、徳島ヴォルディスが成績にみあった数値だったこと。唯一特筆できるのはヴァンフォーレ甲府の優秀さでしょうか。優勝を狙うクラブでないのであれば、ヴァンフォーレ甲府型も一つのクラブ運営の形です。残念なのはビッククラブが浦和の10億といった程度であることです。個人的にはもっと資金的に突き抜けたクラブや、甲府のように低予算で遣り繰り運営するクラブなど、色々な特色のあるクラブが生まれて欲しいのです。
ただ、忘れてはならないのが、2013年Jリーグでも大宮アルディージャが前半戦首位から急落したこともありますので、シーズン終了まで見て、初めて費用対効果は検討できるでしょうね。
次回の記事予告
とはいいつつも、懲りずに次回は選手別における年俸貢献度を考察します
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