アニメ「マクロスΔ」から生まれた音楽ユニット「ワルキューレ」。
その新曲「未来はオンナのためにある」が2020年5月27日に発売されます。おそらくこの新曲にあわせてPVも公開されることでしょう。デビュー当初はまじめなPVでしたが作品を重ねるにつれて、次第に「少しヘンテコ」なPVとなってきています。そこで、今回の記事では今までのプロモーションビデオを振り返っていこうと思います。
1.今までのPVを振り返る
1stシングル:一度だけの恋なら
2016年5月11日に デビューシングルとして発売されたのは「一度だけの恋なら」。アニメ「マクロスΔ」のオープニング主題歌となりました。このプロモーションビデオでは一般的な音楽PVの構成といえます。ダンス、イメージカット、顔のアップなど誰でも一度は目にしたことがあるような構成です。手堅ともいえますが、表情やダンスがまだなれずに硬いこともあり、今となっては少々堅苦しさを感じます。
また、この撮影様子はアニメ本編のDVDおよびBDの4巻で特典映像「Making of Macross Delta Vol 2」として収録されています。現在のワルキューレメンバが過去を振り返り、メンバの間がほぐれてコミュニケーションが深まったキッカケとして、このPV撮影があげられています。
2ndシングル:絶対零度θノヴァティック
デビューから約3ヶ月後の2016年8月10日には2ndシングル「絶対零度θノヴァティック」が発売されました。3ヶ月という短い期間でのシングルはアニメ特有の事情があります。アニメ業界は3ヶ月をひとつの区切り「1クール」としています。マクロスΔは2クールアニメでしたので、その後半1クールにあわせてオープニング主題歌を発売してきたことになります。
この絶対零度θノヴァティックは現在におけるワルキューレの方向性を決めた1曲といっても過言ではないでしょう。それはダンスの激しさや5人のフォーメーションダンス、さらにはポルタメントをつかったハモリなどがそれに該当します。
またPVの構成としては1stに類似しているものの、少し「なんかヘンテコだな?」と思うような同じ人物が複数登場しています。
3rdアルバム:ワルキューレがとまらない
2017年1月25日には3rdシングルではなく、3rdアルバム「ワルキューレがとまらない」が発売されます。ワルキューレは1stシングルで1stアルバム。2ndシングルで2ndアルバムを発売してきました。この3rdアルバムは放送終了後に開催されたセカンドLIVEに合わせたアルバムとなり、そのLIVEで表題曲としてつかわれたのがこの「ワルキューレがとまらない」となります。
今までは音楽ユニットを前面に押し出した少しお洒落感がある映像でした。しかしこのPVではそのイメージを一新し、メンバがトレーニングしているという構成のPVです。PV全体の流れはトレーニング→街頭ダッシュ→横浜アリーナに到着で終了します。ゴールとなっている横浜アリーナこそが、LIVE会場となっている・・・という少々捻くれた構成になっています。
3rdシングル:ワルキューレは裏切らない
2018年2月14日には3rdアルバムに遅れること13ヶ月、3rdシングルが発売されました。すでにアニメ「マクロスΔ」は放送を終了し「マクロスΔプロジェクト」としてもセカンドLIVE「ワルキューレがとまらない」で一旦終了していました。そんな中でのNEWシングル発売となりファンの喜びは計り知れないものとなりました。これを期にワルキューレの活動を軸にマクロスΔプロジェクトを再建し2020年現在、劇場版マクロスΔへと続いていくこととなりました。
そんな楽曲のPVなのでさぞ感動的またはエネルギッシュなものに仕上がっているのかと思いきや、全編とおして80年代テイストのB級ドラマ感がある構成となっています。前作のPVでも不思議な構成でしたが今作はそれに輪をかけてヘンテコな構成で作られています。
私が個人的に感じているのはPVは既に星の数ほど製作されており、一般的になちょっとスカした綺麗なPVを製作しても「面白み」がなく、何度も見てもらったりインパクを与えることはできません。このような構成に振り切れるのは「歌のパフォーマンスが高い」ことが要因ではないでしょうか。PVとして流れている楽曲だけでも十分アピールできるレベルにあるからこそ、楽曲以外の部分では「遊び心」を発揮することができる。これがどちらも「遊んで」しまっていたら何も締りがないPVとなってしまうでしょう。
そういった自信の表れをプロデューサーから感じてしまうのは私だけでしょうか?
4thシングル:未来はオンナのためにある
2020年5月27日に発売される新曲は、果たしでどのようなPVになるのか今から楽しみです。
ワルキューレの楽曲はコチラから